Omarama river(オマラマリバー)
水草揺れるオマラマリバー 01/Dec/2001




テカポからワナカへ向かう途中オマラマの町を通り抜ける。
ガソリンスタンドとモーテルがいくつかあるだけで、
町に入ったと思うと、すぐに田舎道にでてしまう。
そんなオマラマの町のすぐ脇をオマラマリバーが流れている。
高い山から流れてくる川はまだ雪解けが残り、白く濁っていた。
そんな中、牧場の中を流れるオマラマリバーは、
釣りをするには十分の澄んだ水が流れていた。

牧場の中を流れる川は、所々にヤナギの木が並び、
カラッと晴れた太陽に新緑の若葉は気持ちよさそうだった。
SH8からそれ、砂利道を川に沿って上流へと走っていると小さな橋を渡った。
「どんな川だ?」と、車を止め橋の上から川を眺めてみた。
水草を揺らす流れに、思わずニヤニヤと綻んでしまった。
「いい川があるよなぁ・・・おおつ、あれ魚じゃん!」
橋の下で揺れる大きなブラウントラウトが見えてしまった私は、
即釣り開始となった。
そそくさと仕度を済ませ、魚の様子をうかがう。
橋の上から見る私には、魚の動きが丸見えだった。
右へ左へと動いては、水中で口を開けては何かを食べている。
迷わずニンフを結び橋の上から、魚の口へと流してみた。
餌とりに夢中な魚は、身を乗り出して大胆に狙う私を気にもかけなかった。
うまい具合にフライが沈んでいくと、右へ動いた魚の口が大きく開いた。
「これだ!」と突き上げた右手に、竿は大きく曲がった。
魚を掛けたはいいものの、橋の上ではやりとりが出来ない。
下流に走られたら手も足も出せない。
竿を持ったままうまいこと河原に下りて、出した糸を急いで巻き取った。
作戦は大成功で、55pのブラウントラウトを手にすることが出来た。
「忙しい食事時間を邪魔してすまなかったな」と、流れに戻してやった。


   掛けたはいいけど、どうしよ・・・

           
                   ナイスジャンプ!


         
そのままオマラマリバーを釣り上がってみた。
クネクネと蛇行して流れる川には、
水草の際やヤナギの下で揺れる魚を何匹も見つけることが出来た。
15時頃だったろうか、広いプールにでたので、
しばしの休憩がてらライズを待ってみることにした。
緑臭い草むらに腰掛けてみると、
がつがつと魚を探していて歩いていては気づくことのない時間が流れていた。
虫が飛び交い、鳥が鳴き、水草が揺れ、ゆったりと流れる川。
そんな贅沢な時間に酔いしれていると、「ポツーン」と目の前で魚がライズした。
我に返り川をにらむと、小さなカゲロウが流れている。
すると再び「ポツーン」とやる。
我慢の切れた広兄がライズに忍び寄った。
「ポツーン、ポツーン」と繰り返されるライズに、
コンパラダンを流し込むと、同じように「ポツーン」とフライが吸い込まれた。
何度もジャンプを見せてくれた魚は40pほどブラウントラウトだった。

01年12月10日 オマラマより


ポツーン、ポツーンとライズ・・・うーん見ているだけでたまらない

       
          ハナイグチそっくりのキノコ、食べてみたら・・・



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